自分の音楽を売り込む
音楽家は見た目が重要?
チラシ・フライヤーでの宣伝活動
過去の音楽家としての反省点
企画の段階で演奏会は変わる
音楽サークルビジネスについて

音楽サークルビジネスについて

私は音楽ビジネスとして様々な角度から試験的にアプローチをかけています。最近行っている事業は音楽サークル事業です。もともと私自身、音楽を演奏することが好きなので、それを仕事に出来たらと考えたのがきっかけです。初めの動機はこんな趣味の延長線上のものでしたが、現在では参加者もかなり増えてちゃんとした商売として軌道に乗りそうです。また今回のコラムではインターネットを使った戦略的なアドバイスを書こうと思います。音楽サークルに人を集めるのも、コンサートに観客を集めるのも通ずる部分がたくさんあると思います。今回は2つの音楽サークルを題材にして検討しながら比較していこうと思います。今回題材にあげるのは「ウォーターバグズクラブさん」と「パンチャー池袋さん」を比較しながら見ていこうと思います。まず両者はお互いに社会人向けの音楽サークルを開催しています。どちらも都内で開催していて週に1回の毎週土曜日に開催されています。このようなサークルはいくつもありますが、この後から成功に差が出てきます。私自身はこの両サークルと面識があるのでコラムに書かせて頂く許可は取ってあります。予めご了承ください。結果論からいうと成功されているケースはウォーターバグズクラブさんです。まず検索結果も狙ったキーワードで上位表示されていますしデザインも素晴らしいです。逆にパンチャー池袋さんはデザインがとても雑です。演奏会もそうですが、チラシのデザインが雑だったり手抜きだったりすると、そのコンサート自体に信頼感が無くなってしまいます。ホームページやチラシなど、お客様に情報を与えるものにはクォリティーが重要になっています。逆に言えばデザインでお客様の印象をコントロールできるともいえます。次に重要なのは内容のわかりやすさ。インターネットの場合、対外が検索してサイトに訪れます。その際にお客様は探している事柄が明確です。つまり自発的に目的のものを探しているのです。演奏会のチラシなどは無理やりコンサートで配ったりする場合はお客様が受動的な態度で広告を見ている事になります。今回音楽サークルを題材に挙げていますので、そのお客様が必要としている情報は「どこで、誰が、いつ、何を」開催しているのかという事です。その点、ウォーターバグズクラブさんのサイトははっきりとしたお客様の要望をうまく纏めてあると思います。逆にパンチャーさんのサイトでは、自分の書きたい気持ちなどが強すぎて相手に与える必要のある情報が埋もれてしまっています。これでは折角サイトまでたどり着いたお客様も欲しい情報を素早く知ることが出来ず、自分の欲しくない情報ばかりが入ってきて飽きてしまいサイトから離れてしまいます。文章で自分のメッセージを伝えるのって意外と難しいんですよね。よくあるのが演奏会のチラシなどで、自分のプロフィールを見てもらいたいが為に、だらだらと長い文章を書き込んでいる事があります。これは言ってみればここで取り上げているパンチャー池袋さんのサイトの様な作り方です。自信を主張する事で手いっぱいになってしまい、本当に伝えたい事が相手に伝わらなくなってしまいます。ですので音楽家として自分を売り込む為には、「この情報はお客様が必要としていて、魅力と感じて頂けるか?」という疑問を自分自身に一回投げかけてみて、その上で改めて活動を見直して修正することも大事になってきます。何かを売り込むときに、こだわりがあればあるほどに周りが見えなくなってしまうものです。そこから徐々にこだわりがワガママに変化してきてしまうのです。今後も他のビジネスと音楽を絡めたコラムを書いていこうと思うので楽しみにしていてください。